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今回はルソー「異国風景」について記載してみます。
ルソーはパリの税関の職員をしながら活動していた日曜画家でしたが、退職後に描かれた作品が今日よく知られるものとなりました。
本作はルソーが最晩年に描いたジャングルの風景です。
彼は実際には現地へ行ったことがなく、植物園で見た植物、雑誌から得た写真などを組み合わせて、彼のイメージによる南国の自然を表現しました。
南国の果実がたわわに実る木々のあいまを、その土地に生きる猿たちが恵みを楽しみ、その喜びを草を掻き分けまっすぐにのびる花々が彩っているようです。
彼が思い描いた南国風景は、あふれる自然の美を動植物の躍動で表現し、非現実的にも感じるルソー独特のタッチによって神秘的な生命感を見る者にあたえます。
インテリアの一部に幻想の異国風景を置いてみて、あなたの心も旅してみてはいかがでしょうか。