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先日現代アートの映画を観た。
芸術家夫妻のドキュメンタリー映画「キューティー&ボクサー」だ。
ニューヨーク在住の現代美術家、篠原有司男(うしお)さん(81)と妻で画家の乃り子さん(60)夫妻の赤裸々な日常と、芸術家として生きるドキュメンタリー映画だ。
知人たちからの評判がいいので、現代アートに関しては造形が深くないながらも観賞してみたところ衝撃を受けた。
生きている、という感じがする。現代アートの作家なんだから当然なんだけれども。
これまで観賞してきた芸術家の生涯に関する映画はポロックであったり、フェルメールやモディリアーニの画家生涯を題材としたものであった。
それらにも僕は感動した部分は多いにあったが、多くを演じるのは役者である。(ポロックは古い本人の映像も使用していかもしれない。)
その画家たちは既にこの世にいない。
しかしこの二人は生きているのだ。
今もニューヨークに行けばそこで生活をしていて、映画の中のように家賃の支払いに困窮したり、晩御飯を作って感想を言い合ったりしているのだ。
同時代に生きる、とはこんなにも生々しく芸術が間近に感じられるものだったのかと大変驚き、それと同時にさまざまな画家と同じ時代を生きていたら・・・と夢想した。
最初に思い浮かんだのは佐伯祐三だ。
パリに生きた薄命の画家。
彼の作品を彼が生きている間に観賞の機会があったなら、僕はどんな風に感じていたのだろう。
変わらず心を揺られるのだろうか。
知り合いに年を経た文豪の作品しか読まないという人がいる。
その人が言うには「時の洗礼を受けて残ったものにしか価値はない。」らしい。
佐伯祐三もそのように時の洗礼を受けたからこそ、現代の僕の心に響くのだろうか。
僕のショップで唯一取り扱っている日本人画家の佐伯祐三はこんな絵を描いています。
パリに焦がれた日本人としての目線はパリで華やかに生きた画家たちとは随分違うように感じます。
現代に生きる僕の描いた模写を見てみたい、と購入を少しでも検討された方はぜひショップへどうぞ!
→佐伯祐三 ラ・クロッシュ
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