セザンヌ「グラス、果物、ナイフのある静物」

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。
今回はセザンヌ「グラス、果物、ナイフのある静物」について記載してみます。

セザンヌ「グラス、果物、ナイフのある静物」

ポール・セザンヌは、18世紀の中盤から19世紀にかけて活躍したフランスの画家です。
当初は印象派のグループに属していた彼ですが、次第に独自の道を歩み始めます。印象派の絵画が、瞬間を捉えようとした抽象的な表現のものが多かったのに対し、彼は、そこに実在しているという力強さに拘ったのです。

「グラス、果物、ナイフのある静物」は、彼の拘りが色濃く表れた、とてもセザンヌらしい絵画です。
厚みのある色塗り、堅固に描かれた輪郭、粗い光の表現。全てが、存在感による迫力を作りだす、という一点に繋がっています。
造形や影の表現で不自然な点が見出されますが、正確に描き起こすことよりも、彼には目指したい境地があったのです。
既存の概念から外れた彼のやり方は当時酷評されましたが、誰に理解されなくとも自分の信念を信じて、自身のやり方を貫いた彼の姿勢はとてもカッコいいものがあります。
デフォルメを活用した彼のやり方は生前は理解されませんでしたが、今ではセザンヌは「近代画家の父」と呼ばれ、後世の画家に多大な影響を与えています。彼は新しい道を残したのです。

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