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今回はモディリアーニ「黒いドレスの女性」について記載してみます。
腰をかけ、じっと前を見すえる女性が描かれた、モディリアーニの『黒いドレスの女性』。制作されたのは1918年です。
モディリアーニの特徴である、顔と首が異様に長いプロポーションで、目には瞳を描き込まれていません。瞳が描かれていないのに、しっかりと表情は伝わってきます。
この絵のモデルが誰なのかは分かっていませんが、この後の1920年代・アールデコを予告するかのような、特徴的なおかっぱの髪型で、最先端をいく女性だった事がうかがえます。
モディリアーニは、1884年にトスカーナで生まれました。父親が旅行で家をあける事が多く、話し相手になっていたのは母方の祖父でした。祖父は博学で、モディリアーニに、芸術や哲学の話を聞かせていたようです。その頃に培ったものが、その後のモディリアーニを作り上げる一になったのだと思います。
モディリアーニは、存命中は評価が低く、作品も売価を大幅に値引かないと売れない状況だったそうです。ですが、死後の1926年の回顧展では、新聞は高く評価し、肖像画が高価な値で売れたと記録されています。
モディリアーニの生涯は半ば伝説化しており、映画化もされているので、映画を見てから作品を見ると、また違った見方ができるかもしれませんね。
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