今回はルノワール「花束とうちわのある静物」をご紹介します。
ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841年2月25日 – 1919年12月3日)はフランスの印象派の画家で、後期からは作風は変化が現れ始め、ポスト印象派の画家とされることもあります。
晩年には、裸婦像などの人物画を描いており、人気の高い画家です。
代表作の多くは人物画ですが、風景画や花などの静物画も描いております。
今回ご紹介の「花束とうちわのある静物」は、1874年の作品で、薔薇の花、うちわ、後ろの版画は、マネのエッチングが描かれております。
ルノワールの作品には、日本の工芸品が描かれた作品が多くあり、その背景には、1878年に明治政府が出している輸出統計に、うちわ100万本という記述があるといわれております。
当時、うちわは扇のように使うだけでなく、壁に飾る小さい絵画のような扱いを受けおり、壁に飾られていることが多いかったようです。
当時の上流階級人々は、日本の工芸品を、生活の中に取り入れて楽しんでいたと思われます。
画家は、そうした工芸品を、積極的に自作の絵画の中に描き、浮世絵の構図に影響を受けたと思われます。
薔薇の花が描かれた作品も、裸婦像の次に多いとされており、ルノワールの魅力が詰まった作品になります。
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