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今回は今回はポール・ゴーギャンの「扇のある静物」についてご紹介します。
ポール・ゴーギャンはフランス生まれのポスト印象派の画家で、海兵や株式を取り扱う会社に勤めた後、1883年に画家として専念するようになりました。
ポスト印象派とは、写真が普及し始めた19世紀頃から、本物そっくりに描く以外の表現方法を求め、日常を切り取った構図や鮮やかな色彩、大胆なタッチなど自由な描画が特徴である印象派の影響を受けつつも、批判的な面も持ち、色彩の激しさや大胆に形を捉えた独自の描画を特徴としています。
ゴーギャンの他に、ゴッホ、セザンヌなどがポスト印象派と呼ばれています。
「扇のある静物」は1889年頃描かれた作品で、机上に置かれたカップや果物などの静物の後ろに飾られた異国情緒溢れる扇の存在に思わず目を引かれます。
ゴーギャンは日本芸術に影響を受けており、平面的な構図や輪郭線を強調した描画は浮世絵を意識したと言われています。
現在はパリのオルセー美術館に収蔵されていますが、かつては日本の実業家に収集され、日本に存在していた時期があり、日本人にも親しまれる絵画であったことが伺われます。
西洋絵画と日本絵画の技術が融合した優しい色遣いの「扇のある静物」、和室にも洋間にも違和感なく飾れそうですね。
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