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今回はフェルメール: 牛乳を注ぐ女についてお話したいと思います。
17世紀、オランダで活躍した画家ヨハネス・フェルメール。
「光の魔術師」と呼ばれる彼の作品は、現代でも極めて高い評価を受けています。
この絵画では、使用人階級にあたる女性が、牛乳をテーブルの陶器に丁寧に注ぐ様が描かれています。
何気ない一瞬を描いたこの絵画ですが、調和の取れた色調や、写実性の高い描写など、フェルメール様式が巧みに取り入れられています。
その様式の中でも、光の反射やハイライト、この絵画ではパンの明るい面に用いられている「ポワンティエ」という点描法があります
その描写法とは、従来の油彩画の通り色を塗った後、溶き油を減らした粘り気のある絵具で小さな点を丹念に置いていくといったものです。
絵具を重ねる事で凹凸のある画面が生まれます。
また当時、彼は高価な鉱物ラピスラズリを原料とする「ウルトラマリンブルー」という色の絵具を多用した事からその色は別名「フェルメール・ブルー」とも呼ばれました。
この絵画でも女性のスカートに用いられています。
女性の衣服の色彩の対比が非常に鮮やかで美しいですね。
このように彼は一枚の絵画に、類まれないこだわりを見せました。
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