精神回復のためだった???ゴッホのアイリスの花瓶

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます。
今回はゴッホのアイリスの花瓶についてお話したいと思います。

ゴッホの《アイリスの花瓶》

ゴッホのアイリスの花瓶本日の絵画ブログでは、ゴッホの《アイリスの花瓶》をご紹介いたします。フィンセント・ヴァン・ゴッホは1889年からゴーギャンと南仏アルルの地で共同生活をしていましたが、精神を病んでしまいました。

そして、あの有名な耳切り事件が起きてしまいます。ゴッホはクリスマスの夜に、カミソリを持ってゴーギャンを追いかけ回し、最後には自分の耳を切り取ってしまいます。その事件をきっかけにゴーギャンは同居を解消しパリへ帰ってしまい、ゴッホはアルル市立病院に収容されました。

そこからは一旦退院したゴッホですが、その後近所の住人たちから、「家族が引き取るか精神病院への収容」を求める嘆願書を警察に出され、元の病院に戻ることになりました。そして最終的に、ゴッホはそこからサン=レミの精神病院へ転院します。

精神を病んでしまって自分で耳を切り落とそうとするなんて・・・。

かなりゴッホの精神は追い込まれてたようですね。

ゴッホの精神回復のために描かれた「花の静物画 」

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▲「Still life with an iris』  原寸サイズ:92×73.5㎝  制作年:1890

その頃にゴッホが現実逃避のために取り組んだのが、花の静物画でした。黄色い背景に青のアイリスを描くことで、補色を利用してそれぞれの色を強烈に引き立てています。

ゴッホの花の静物画といえば《ひまわり》ですが、ゴッホはゴーギャンと共同生活をする部屋の装飾画として、部屋全体で黄色と青で一つのシンフォニーを奏でるべく、《ひまわり》を描きました。
《ひまわり》も淡い青の背景に激しい黄色のコントラストで、ひまわりが浮き上がって見えます。

《アイリスの花瓶》も《ひまわり》もゴッホらしいタッチと色合いで描かれています。
ゴッホにとって花の静物画を黄色と青の補色関係を使って強烈な印象で描くことが、精神安定剤のようなものだったのでしょうか。

絵画販売ドットコムでは、このモチーフが浮き出て見えるようなタッチと色合いを肉筆で再現した複製画を販売しています。ゴッホの絵を部屋に飾りたいという方はご覧になってみてください。

→ゴッホの《アイリスの花瓶》はコチラ

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