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本日の絵画ブログでは、モネの《サン・ラザール駅 汽車の到着》について書かせていただきます。
初のターミナル駅
蒸気機関車の絵といえば、イギリス人のターナーの《雨、蒸気、スピード〜グレート・ウェスタン鉄道》を思い出すかもしれません。
大気と光の効果を用いて蒸気機関車の速度を絵画で表現したこのターナーの作品は、フランス印象派の画家たちに影響を与えました。
ただし、モネはターナーを「幻想豊かなロマン主義の画家」と言い、印象派とは明確な区別をしています。
フランスでは1837年に初のターミナル駅であるサン・ラザール駅ができ、蒸気機関車が走りました。
近代化と芸術家
その、モネの《サン・ラザール駅 汽車の到着》のモチーフとなっている
サン・ラザール駅は、当時最先端の建築素材であった鉄骨とガラスで構築された屋根が特徴的です。
その鉄骨とガラスで作られた天井から光が降り注ぎました。
当時の技術が集結した、まさに「近代化の象徴」のようなこの駅を、様々なフランス印象派の画家がモチーフとして描きました。
ガラスに屈折し、反射した太陽の光で溢れる駅の構内を、印象派的な表現で描きました。
”近代的な建築物を、当時としては前衛的な表現で描く。”
このように時代の最先端をいくことが芸術家の使命だったのです。
▲原寸大サイズ:82.0×101.0cm フォッグ美術館
そんなモネの《サン・ラザール駅 汽車の到着》の複製画は→こちら
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