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本日の絵画ブログでは、クリムトの《アデーレ=ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ》について書かせていただきます。
世界でも最も高額な絵画
1907年に描かれた《アデーレ=ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ》は、世界でも最も高額な絵画のひとつとされています。
クリムト”黄金の時代”の、正方形のキャンバスに金箔を使って装飾的に描かれた絵画です。
この肖像画は、その美しさから「オーストリアのモナ・リザ」と讃えられています。
戦わせるまでの絵画の価値
《アデーレ=ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ》がメインになった映画があります。
『黄金のアデーレ名画の帰還』というイギリス映画です。
この映画は実話が元になっています。
主人公は、肖像画のモデルになっているアデーレ=ブロッホ=バウアーの姪であるマリアという、オーストリア・ウィーン生まれの82歳の女性です。
マリアは、第二次世界大戦中にナチスに奪われた叔母の肖像画の返還を求めて、オーストリア政府と裁判で争うという、壮大な物語です。
一枚の家族との想い出の絵のために、国相手に一人の女性が戦うのです。
絵というものは無くても死にはしない、必要のない人にとっては価値のないものです。
でも、この一枚の肖像画は一人の女性を政府と戦わせるまでの価値があったのです。
▲原寸大サイズ:180×180cm ウィーン・ベルヴェデーレ宮
先日のブログでも書きました、太平洋戦争での記憶を絵にした柿本胤二さんの作品もそうですが、本当に「残したいもの」を絵に描いて形にしています。
絵は時間がかかるし決して手軽では無いからこそ、本当に「残したい」と思ったものが、後世にまで残すことができるのだと思います。
クリムトの《アデーレ=ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ》の複製画は→こちら
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