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今回は、《コンポジションⅧ》について書かせていただきます。
モダンデザイン
ゴッホカンディンスキーは、モネの《麦わら》を見たことがきっかけで、30歳で職を捨て、絵を学ぶためにロシアからミュンヘンへと渡りました。
カンディンスキーは抽象主義の巨匠であり、ピエト・モンドリアンやジュリアン・マレーヴィチとともに抽象絵画の創設者の一人として位置づけられています。
ドイツ、ワイマールの革新的な美術工芸学校バウハウスで教鞭をとっていたことでも有名で、カンディンスキーはそこで形態についての理論を熱心に教えました。
バウハウスでは、パウル・クレーもカンディンスキーと共に教鞭をとっていたそうです。
他にもヨハネス・イッテンによる色彩理論の講義があったり、夢のような学校ですね。
バウハウスは美術教室をこれまでの古典的でアカデミックな場所から、モダンデザインを学ぶ場へと変えたのです。
印象派から抽象主義へ
今回ご紹介する《コンポジションⅧ》は、1960年ちょうどバウハウスにいた時期に描かれたものです。
クリーム色の背景色の中、様々な色と形の幾何学的要素が、ダイナミックに飛び散っています。
この作品は、カンディンスキーが30年かけて仕上げた代表作「コンポジションシリーズ」10枚のうちの1枚です。
本作は彼の色と形態の理論と熱いエネルギーを、絵画として秩序ある形で表現した作品なのです。
この実験的な作品は、第一次大戦後の画家の作品の中で、最も重要なものの一つと言えます。
モネがきっかけで30歳で絵を描き始め、それから30年かけて純粋抽象絵画を完成させたカンディンスキー。
印象派から抽象主義への、芸術の歴史の流れを感じます。
刺激を受けたものごとを見たままで放っておくのではなく、自分の表現へと還元していくことで歴史というものができていくのだなと思いました。
▲原寸大サイズ:1070×995
そんな歴史を作ったカンディンスキーの作品を部屋に飾りたい、と思われた方は
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《コンポジションⅧ》はこちらからご覧いただけます。
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