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今回は、アンリ・ルソーの《ピエール・ロティの肖像》について書かせていただきます。
素朴派
ルソーは19世紀半ばにパリで生まれた、「素朴派」を代表する画家です。
パリ市の税関の職員として働きながら画家として活動していた、いわゆる日曜画家でした。
作品は夢想的で異国的な森林の絵や、都会の風景と人物像などが有名です。
理性からの解放
遠近法を学習しなかったルソーの絵に描かれる人物は、いつも真正面か真横を向いていて、目鼻立ちも類型化しています。
《ピエール・ロティの肖像》に描かれているピエール・ロティも、手前にいる猫もそうです。
タバコを挟んでいる手も、手首の角度から考えると不自然なほど真正面から描かれています。
このようなルソーの作風は、「魔術的」だと表現されました。
当時「子供の描いた稚拙な絵だ」揶揄されていたルソーの絵を、ピカソなどのシュルレアリスムの画家たちは「理性からの解放」とみなし、評価したのです。
しかしルソー自身は写実を自称し、あくまでも正統派な画家として評価されたいと願っていたそうです。
そんな独学の画風と素朴な心情がルソーの絵の魅力となっています。
他に美術的教育を受けず独学のまま名を馳せた画家には、ゴッホやユトリロなどがいます。
独学の画家たちの作品からは、独自の世界を表現することへの強いこだわりを感じます。
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