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今回は、ヨハネス(ヤン)・フェルメールの『手紙を読む青衣の女性』について書かせていただきます。
フェルメールが日本人に好まれる理由
ヨハネス(ヤン)・フェルメールの作品が日本で初めて公開されたのは1968年ですが、2000年に大阪で開かれた「フェルメールとその時代展」で人気に火がついたと言われています。フェルメールが日本人に好まれる理由は、おそらくヨーロッパの古典絵画につきものの、日本人に馴染みにくい宗教画や神話画がほとんどないことや、そのかわりに、手紙を書いていたり、家事をしていたり、現代にも通じる何気ない市民社会の日常風景を緻密に描いた絵が大半を占めていることが理由の一つではないでしょうか。また、画家であるフェルメール自身の生涯に不明な点が多く、神秘のベールに包まれていることも人気の秘密かもしれません。
観者に神聖な印象を与える『手紙を読む青衣の女性』
ヨハネス(ヤン)・フェルメールの『手紙を読む青衣の女性』にはウルトラマリン・ブルーが多く使用されています。これは、きわめて高価なラピスラズリという貴石から作られています。伝統的に天上的なもの、聖なるものを表すために使われてきた貴重な顔料であるウルトラマリン・ブルーを、フェルメールは普通の人々を描くために惜しみなく使用しました。『手紙を読む青衣の女性』でも妊婦を包む上着と椅子に用いられ、さらには壁にもうっすらと青が引かれています。背景の地図とその前に立つ女性の頭部が同系色で描かれているため、青い色彩がひときわ際立っています。そのため、ありふれた光景の中に静謐な光と精神性が満ち、手紙を読む女性の姿が、神の恩寵を受けた聖母の姿にも見えてきます。
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