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今回は、フィンセント・ファン・ゴッホの『アルルの跳ね橋』について書かせていただきます。
現存はしない『アルルの跳ね橋』
今回ご紹介する『アルルの跳ね橋』は1880年代後半のオランダを代表するポスト印象派の画家であるフィンセント・ファン・ゴッホが1888年に描いた作品です。
現在はオランダのクレラー・ミュラー美術館で所蔵されています。
『アルルの跳ね橋』はゴッホがアルル時代に描いた作品です。この作品のモデルとなった橋はアルルの中心部から南西約3キロの運河に実際に架かっていた「ラングロワ橋」です。
「ラングロワ橋」は1930年にコンクリート橋に架けかえられたため、現存はしていません。
ただし、別の場所に再現されて作られていて「ファン・ゴッホ橋」と名付けられて観光地となっています。しかし風景などが異なり、作品の雰囲気が再現されているとは感じられえないようです。
浮世絵の影響を受けたともいわれる『アルルの跳ね橋』
ゴッホが親日家であったことでも知られています。ゴッホが残した作品の中には、浮世絵の影響を受けたといわれる作品がいくつか存在しますが、この『アルルの跳ね橋』もそのうちの1枚です。
当時パリでも知られていた、日本の画家、歌川広重の「あおはしあたけの夕立」に影響を受けたのではないかと言われています。
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