印象派展に出品し続けたピサロが描いた『赤い屋根』

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、カミーユ・ピサロの『赤い屋根』について書かせていただきます。

ポントワーズで描いた『赤い屋根』

今回ご紹介する『赤い屋根』は、19世紀のフランスを代表する印象派の画家カミーユ・ピサロが1877年に描いた作品です。
54.5cm×65.5cmのキャンバスに描かれた油彩画で、現在は、フランスのパリにあるオルセー美術館で所蔵されています。

ピサロは、全部で8回開かれた「印象派展」全てに参加しました。
意見の相違などから、「印象派展」に参加する画家は毎回入れ替わっていた中で、8回全部に出品したのは、唯一ピサロだけだったのです。
そんなピサロが風景画家を目指したのは、コローの作品に感銘を受けたからだと言われています。
そしてモネに出会ったことをきっかけに、印象派に参加するようになりました。
ピサロは、若い画家たちの理解者でもあり、早くからゴッホやゴーギャンの才能を評価していました。
画家は個性が強い人物が多い中で、彼らの調整役でもあったピサロは「印象派の父」とも呼ばれています。

『赤い屋根』は、フランス・パリの北西郊外にあるポントワーズという町で描かれました。
ポントワーズの近くのエルミタージュの丘のふもとには赤い屋根の家々が建っていて、その風景を描いた1枚です。

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