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今回は、ジャン=フランソワ・ミレーの『落穂拾い』について書かせていただきます。
『落穂拾い』は勘違いされていた!?
今回ご紹介する『落穂拾い』は、フランスの画家でバルビゾン派を代表するジャン=フランソワ・ミレーが1857年に描いた作品です。
83.5cm×111cmのキャンバスに描かれた油彩画で、現在はフランスのパリにあるオルセー美術館で所蔵されています。
『落穂拾い』は、パリ郊外の都市から更に外れにあるシャイイにある農場を舞台に描かれた作品で、ミレーの代表作でもあります。
収穫後の田畑に散らかる穀物の茎穂を、農民たちが拾う様子が描かれています。
当時は、畑の持ち主が落穂を残さずに回収することが、律法で定められていました。
ミレーは、決して裕福とは言えない家庭に生まれ、18歳までは農作業の手伝いをしていました。
ミレーが絵を学び始めたのは、19歳からでした。
そんなミレーだからこそ、農民に対する尊敬の気持ちを持っており、たくさんの農民をテーマにした作品を描いているのです。
ミレーが描く農民をテーマにした作品のほとんどは、視点が下の方にあり、見上げたような構図で描かれています。
それも、ミレーが農民たちに尊敬の意を持っていたからなのでしょうね。
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