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今回は、佐伯祐三の『ロシアの少女』について書かせていただきます。
『ロシアの少女』
今回ご紹介する『ロシアの少女』は大正〜昭和初期に活躍した、大阪府大阪市生まれの日本の洋画家、佐伯祐三が1928年に描いた作品です。
65.3cm×53.5cmのキャンバスに描かれた油彩画で、現在は、大阪府の「大阪中之島美術館」で所蔵されています。
「大阪中之島美術館」は2021年度に、水都大阪のシンボルである中之島にオープン予定の美術館です。
佐伯祐三は、大阪出身の画家ということもあり、「大阪中之島美術館」では、たくさんの佐伯祐三作品が所蔵されています。
1928年8月16日に30歳という若さで、この世を去った佐伯祐三が、最後に描いた人物画が、今回ご紹介している、『ロシアの少女』だと言われています。
『ロシアの少女』は、亡命ロシア人貴族のダフィエと名乗る少女がモデルとなっています。
背景には鮮やかな黄色が使用され、とても明るい作品です。
赤や青や白などの色彩の、民族衣装を着た少女は、背景や衣装の色彩とは印象が異なり、表情はどこか寂しげで、少しうつむいています。
実際に少女がこのような症状だったのか、佐伯祐三の体調が良くなかったことが、少女の表情に影響しているのかは、わかりません。
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