クロード・モネが描いた珍しい静物画『りんごとぶどう』

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、クロード・モネの『りんごとぶどう』について書かせていただきます。

『りんごとぶどう』

今回ご紹介する『りんごとぶどう』は、印象派を代表するフランスの画家で、「光の画家」と呼ばれることもあるクロード・モネが1880年に描いた作品です。

モネは印象派を代表する画家ですので、戸外での制作を中心としていました。
戸外で風景画を中心に制作していたモネですが、今回ご紹介している『りんごとぶどう』のように、静物画も残しています。
ただモネの作品の中では、『りんごとぶどう』は珍しい作品だと言えるでしょう。

そんなモネには、こんなエピソードがあります。
ある時、雑誌の記者がアトリエを見せてほしいとモネに言ったそうです。
するとモネは、セーヌ川やヴェトゥイユの周辺を指差しながら、ここが自分のアトリエだと言ったのです。
戸外での制作を中心としていた、モネならではのエピソードですよね。

そんなモネが『りんごとぶどう』のように静物画を描いたのは、最愛の妻のカミーユが亡くなったことも関係していると言われています。
妻を亡くした悲しみから、室内で静かに作品を制作していたのかもしれません。
モネの作品にしては、全体的に暗いトーンで描かれているのも、当時のモネの心境が作品に表れているのかもしれませんね。

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