佐伯祐三展

今、佐伯祐三展が、大阪市立美術館で開催されています。
没後80年記念 佐伯祐三展  -パリで夭逝した天才画家の道-
佐伯祐三については、以前にも書いたのだが、とにかくパリが好きな画家だった。
30歳という若さで迎えた死もパリだったのだ。
佐伯祐三の人生の一番印象的だったことは、
パリの巨匠、モーリス・ド・ヴラマンクに自らの絵画を
「アカデミック!」と批判されて衝撃を受け、画風をまったく変えてしまったということです。
確かにそれまでの彼の絵画は、特徴というものはなく、
ただ、絵が上手な人の絵画というものだったように思う。
(当時の日本人としては、そこが限界だったのかもしれないが・・。)
ヴラマンクは、90分近く、彼の絵を批判し続けたそうだ。
本当に、才能がない画家だったら、90分も批判する、ということ自体無駄なので、
きっと、ヴラマンクは、佐伯の才能に気がついていたのだろう。
そう考えると、佐伯は、いい恩師に出会えたのではないだろうか。
そこから、「なにくそ!」と思って、必死に自分と向き合えたから、あんないい作品を残せたのだろう。
ただ、そのとき、画家としての道をあきらめていたら、30歳という若さで、逝ってしまうことは
なかったのかも知れない。
佐伯は、死ぬ間際の3ヶ月前まで、絵を描き続けていたそうだ。
死ぬとわかっても、僕は絵を描き続けれらるだろうか。
たぶん、書き続けるだろう。僕には、それが生きがいだからね。
佐伯祐三:ラ・クロッシュ
→佐伯祐三:ラ・クロッシュ
佐伯祐三の絵画はこちらです。

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