急にこの数日で、気温がぐっと落ち、寒くなってきましたね。
寒いアトリエで一人絵を描く僕としては、一番苦手な季節です。
寒さが厳しくなるにつれ、どうしても暖色の絵画を描きたくなるのだけど、
朝方の寒さの中、なぜか、急にモネの『セーヌ河の朝』を思い出した。
→モネのセーヌ河の朝
風の流れ、水の冷たさ、空気の湿り気を光の中で調和した感じが、今日の朝の感じと似ていた。
モネの『セーヌ河の朝』のような作品をみていると、
写真で表現できない光を表現できるのが絵画なんだなと思う。
また、モネは、さまざまな連作を製作している。
『睡蓮』、『ポプラ並木』そして、『セーヌ河』など。
それらは、描いた時間や気温などによって、絵そのものが変化するモネの手法から考えると必然といえば必然だったのかもしれない。
微妙な空気の違いなどを表現することで、はっきりとわかる日本の四季を描く方法とはまったく違う空気の変化を描ききったモネのように、僕も小さな変化を描ける画家でありたいと思う。