ゴッホの光

ゴッホ初期の作品は暗いものが多かったのですがアルルに光を求め、そこで色彩を思う存分自由に使いながら、内に宿る激しい感情をキャンパスへと表し始め、多くの傑作を残しました。これも代表作のひとつに上げられます。

ゴッホはこの作品で、夜のカフェに潜む「魔」を表現したかったと述べています。酒は人を破滅させ、狂わせ、果ては罪を犯させ、地獄へと誘うものであり、場には廃的な雰囲気が漂っています。酒に酔いテーブルに伏せる労働者階級の客たちや、血のように赤い強烈な色彩の壁を照らすランプ、奥に掲げられた夜半を示す時計。吸い込まれるような遠近法の手前にやや乱雑に置かれた椅子は、ゴッホの好むモチーフでした。
想像で絵を描くことができなかったゴッホは夜の町にキャンパスを持ち込みました。他の印象派の画家たちは戸外では昼間にしか風景を描くことが無かったので大変稀な行為でありました。ゴーギャンとの仲が徐々に壊れていくにつれてゴッホの酒量も多くなります。この頃からゴッホ中の明るく輝く光は徐々に失せていったのかもしれません。

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ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ (1853年3月30日 – 1890年7月29日)
ゴッホは、自身の熱い思いを伝える激しい筆遣いと鮮やかな色彩は独特な絵画スタイルで知られ、
その劇的な生涯と共に世界中で最も人気を集める画家です。

【絵画販売ドットコムでの代表的作品】
ゴッホ:ひまわり
ゴッホ:夜のカフェテラス
ゴッホ:アルルの跳ね橋
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