絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。
今回は「日本画とゴッホ」について記載してみます。
日本の光を求めて南仏アルルに移住したゴッホは、浮世絵を400点以上集めていたとも言われています。
こうした日本趣味(ジャポニズム)に対する並々ならぬ憧憬の中で描かれたのが、1887年制作の「日本趣味:雨の大橋(大はしあたけの夕立)」です。
浮世絵師である歌川広重の「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」を模写した作品になります。模写ではありますが、ゴッホ作なのです。周りの漢字装飾は、広重作にはない、ゴッホのジャポニズムです。全体的にも水彩と木版で表現された広重の質感とは違う、ゴッホのテイストでまとまっています。
広重の「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」は、空から降り注ぐ雨を何本もの細長い斜線で描写した、西洋絵画表現とは全く異なる技法です。瞬時の雨脚や落下する水滴の瞬間、人々の走り飛ぶ躍動感。
西洋画にはない、時の流れを切り取った表現は、ゴッホのみならず、他の印象派画家達にとっても驚きであったに違いありません。個性的な1枚を鑑賞しながら、日本画からのゴッホを想像してみませんか。
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ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ (1853年3月30日 – 1890年7月29日)
ゴッホは、自身の熱い思いを伝える激しい筆遣いと鮮やかな色彩は独特な絵画スタイルで知られ、
その劇的な生涯と共に世界中で最も人気を集める画家です。
【絵画販売ドットコムでの代表的作品】
ゴッホ:ひまわり
ゴッホ:夜のカフェテラス
ゴッホ:アルルの跳ね橋
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