絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。
今回は「クリムトの”赤子(揺りかご)”」について記載してみます。
オーストリアの巨匠グスタフ・クリムトの、赤子をモチーフにした作品は連作があり、「赤子(揺りかご)」はその一つです。赤子の手前には、色とりどりのパッチワークのような織物が幾重にも重ねられています。描かれている織物のデザインが、どこかしら着物の柄のような雰囲気があり、日本文化や芸術に影響を受けたクリムトが着物のデザインを参考にしたのかもしれません。
折り重なった織物の一番高いところに、白いおくるみに包まれた赤ちゃんの顔のみが描かれています。赤ちゃんの目は開かれていて、織物に埋もれるように天を見上げています。生まれたばかりの赤ちゃんは何を思いながら見つめているのでしょうか。作品タイトルの「赤子」という言葉から連想される、かわいらしいイメージとは、随分趣が異なるなぁという感想を持たれる方も多いかもしれません。
重ねられた織物が小さな幼子を大切に守っているようにも見え、命への畏敬の念も感じられるようです。
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ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ (1853年3月30日 ? 1890年7月29日)
ゴッホは、自身の熱い思いを伝える激しい筆遣いと鮮やかな色彩は独特な絵画スタイルで知られ、
その劇的な生涯と共に世界中で最も人気を集める画家です。
【絵画販売ドットコムでの代表的作品】
ゴッホ:ひまわり
ゴッホ:夜のカフェテラス
ゴッホ:アルルの跳ね橋
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