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今回はゴーギャン「黄色いキリスト」について記載してみます。
ゴーギャンの代表作「黄色いキリスト」は、第3次ブルターニュ時代に制作されました。ブルターニュ地方の小さな町ポン=タヴェン付近の教会であるトレマロ礼拝堂の木彫りのキリスト像からヒントを得たとされます。このキリスト像は黄色みがかっていて、ゴーギャンが描いた世界の中だけの黄色ではなかったのです。礼拝堂までの美しい並木道は、ゴーギャン達画家の散歩コースになっていたようです。礼拝堂と散歩道を行き来した日々、この対比は何をゴーギャンに与えたのでしょうか。
キリストへの厚い信仰を持つブルターニュの農婦達が、磔に処される主イエスを幻視するという姿を描いたものです。黄色いキリストの姿は農婦達の幻視ではなく、ゴーギャン自身の内面が表れたものとされています。黄色と赤のコントラストにゴーギャンらしさの才気を感じます。こんなにも色彩でノックアウトできる、脇役のようでいて、存在感ある作品は、密やかに鑑賞したいコレクションです。
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