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今回はモネ「睡蓮」について記載してみます。
モネが晩年に手掛けた中で最も日本でも連作シリーズで人気なのが「睡蓮」になります。水面に移ろう光を日や時間ごとに追い続けた、光の画家と言われるモネが凝縮されています。モネに詳しくない方でも、この連作を見るうちに、モネの筆遣いがわかるでしょう。
通常、花咲く植物が美しいと思うのは当然ですが、モネの作品には水の美しさが、まさに滔々と流れるように表現されています
画に見入ると、外界とは隔絶された水の世界、池の水面の神秘なまでの美しさに、吸い込まれるような錯覚を覚えます。初期の印象主義的な手法とはかなり違った、時には表現主義的ともとれるモネならではの筆触や色彩に溢れ、改めてその才能を感じさせてくれる「睡蓮」は見れば見る程、奥深さがあります。ザ・印象派ともいえるモネの風と緑が吹き抜ける作品は、清涼感たっぷりと、画を愛でる者を爽快感で満たしてくれる事でしょう。画の入門者から愛好家に至るまで、幅広く飾っていただきたい作品です。
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