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今回は佐伯祐三「新聞屋」について記載してみます。
佐伯祐三は、短い画家活動のほとんどをパリで過ごしているので、パリの風景が多いです。こちら「新聞屋」は1927年に描かれたもので、左側には雑誌は整頓され、右側には左右に差し込まれたような乱雑な配置をされている。
奥の新その聞屋はうかがい知ることができないほど影があるが、足元には、店内を想像させるような陰影の表現がある。構図的に、共通の書籍ではあるが、左右対称的な雑誌と新聞の配列の面白さと佐伯祐三は風景画の主題として街角のポスターや看板などの文字を構図の中に効果的に取り入れている画家であるので、この新聞屋の店頭の扉に差し込まれた雑誌や新聞の抑えた配色の文字やデザインが、何気ない街の殺風景な新聞屋の奥まった黒の背景の効果で引き立って見えるようではないでしょうか。
新聞や雑誌の文字が生き生きと力強く書かれて、緊張感が感じられるタッチと対照的に、店前の歩道や店の淵は、太くやわらかいタッチで描かれていて対照的な線がお互いを装飾している効果がでているのではないでしょうか。日本ではあまりみられない、パリのオシャレな雰囲気のこの作品、ぜひインテリアの一つに取り入れてみてはいかがでしょう。控えめでありながらも印象的なポップな新聞屋の雰囲気に時代を感じさせない佐伯祐三の構図のセンスが光ること間違いないです。
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