佐伯祐三「郵便配達夫」

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。
今回は佐伯祐三「郵便配達夫」について記載してみます。

佐伯祐三のカフェのレストランの画像30歳で夭折した佐伯には、最後の魂を振り絞るような起死回生の1枚があります。

人生最後期に描いた、一番有名で、代表作と言われる「郵便配達夫」です。同じ郵便配達夫をモチーフに描いた作品は、もう1枚「郵便配達夫Ⅰ」があったのですが、佐伯の没後に、空襲の戦火で焼失し、残っているのがこの「郵便配達夫」になります。佐伯逝去の5カ月程前、その人はやって来ました。重病からの僅かな恢復時間に偶然訪れた、白髭の郵便配達夫です。創作意欲が沸いた佐伯は、モデルにと頼みます。正面を凝視し、直線の強いフォルムは、何とか書き上げようとする佐伯の渾身の力が見てとれます。

輪郭線を描くのは、佐伯の特長の1つである他、この絵の中にも、お馴染みのポスターが登場しています。構図が傾斜しているのは、当時患っていたメニエール病だからとも言われています。妻の米子による後の回想で、この郵便配達夫は後にも先にもこの1回しか現れず、神様ではなかったかと言っています。人気の高い佐伯作品を飾るチャンスに、1枚いかがでしょうか。

============================
絵画販売ドットコム(複製画)油絵の模写・通販
TEL:06-4792-8281 FAX:06-4792-8291
============================

関連記事一覧

アーカイブ

2011年3月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  
PAGE TOP