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今回はゴーギャン「レ・ミゼラブル（自画像）」について記載してみます。
自画像（レ・ミゼラブル）という作品は、ゴーギャンの友人でもあるゴッホが「ぜひにとも描いてほしい」といった切実な願いによって、制作された作品と言われています。
ゴッホとの強烈な友情はゴーギャンに色々な影響を与えているといえるでしょう。そして、自画像であるのにもかかわらす、彼がインスピレーションを受けたのは、フランスのロマン主義作家のヴィクトル・ユーゴーの小説「レ・ミゼラブル」になぞらえて描いていることです。その主人公になりきったかのような、左側に描かれているゴーギャン自身。小説の中の人のように不適感があります。本人もそうだったのでしょうか？色々と想像ができます。後ろに大きくあるのは、白っぽい花々。それは、幼さや純潔を意味するものとして、大胆に描かれています。右の端にはやはり親交のあったエミール・ベルナールの肖像が掛っているのを描いてあるのですが、ゴッホがゴーギャンの自画像を描いてほしいと頼んでいたのに、エミールの自画像も描くのか？大変に不思議です。
そして、その緑っぽい色。そして、左側にあるゴーギャンの容姿も全体的に緑色で、さらに花々の緑の色。それらと赤みのある黄色の背景色。その対比が鮮やかで、引き付けてやみません。この明るい色彩の絵は、飲食店やショップなどに飾ると店内にシックさが生まれます。その飽きのこない絵画を常連のお客様も愛でてくださること間違いありません。
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