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今回は佐伯祐三「郵便配達夫」について記載してみます。
「郵便配達夫」という佐伯祐三のこの作品は、晩年、亡くなる年に描かれたものです。ずっと病の床に臥せているそんな時に、少し休止するかのように気分もよくなったそんな日に現れた郵便配達夫を描いたものと言われています。
直線的に書かれた独特な、木の人形のようにかかれた配達夫、傾きつつも、踏ん張るような右足、これは、自らの思いがこめられているようなそんな感じもします。
左上から右下へ、その配達夫も背景も、描かれ力強い筆跡が残っています。少し傾いて描かれていますが、どっしりとした安定感があり、踏ん張る足、傾いて描かれている割には安定感がある様子はその右足で踏ん張っているように描かれているからでしょう。
人物画とはいえ、堅くはなく、リズムカルなようで、どこかコミカルさもあり、親しみやすい描かれ方をしています。この親しみやすくどこか安心感のあるこの作品はどこか見守るような雰囲気もあり皆が集まるリビングルームに、おすすめです。
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