ルノワール(ルノアール)「カーニュのテラス」

ルノワールが愛し続け、晩年を過ごした南フランスのカーニュを描いた作品です。

ルノワール カーニュのテラスこの作品が描かれた1905年頃、ルノワールは健康状態が思わしくなく、重いリュウマチ性関節炎などの病に悩まされ、車椅子で制作をつづけました。
そのころ住んでいた、郵便局が入っている建物のテラスから見える、カーニュの街並みや果樹園を優しい筆触で描かれています。

高台に沿って階段状にぎっしりと建て込まれている民家、前景に配された木々の配色から、カーニュの暖かい陽ざしが画面いっぱいに広がっています。
今にも地中海の風を肌で感じ取れそうですね。

印象派の中でも特に名が知られた同派を代表する巨匠であるルノワールは、一時期、光の効果を重んじ形状の正確性を失った純粋な印象主義に疑問を抱き、新古典派の影響を受け、明快な形態・硬い輪郭線・冷たい色調が目立ち作風がガラッと変わっていたが、1890年代には、ルノワール本来の暖かな色調が戻りました。

この作品は、様々な経験をを越え、穏やかな心境で描かれたのではないかと感じました。

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