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今回はミレー「落穂拾い」について記載してみます。
作者のジャン=フランソワ・ミレーは、ノルマンディー地方に生まれ、ポール・ドラローシュに師事し、絵画を学んだのち結婚を機にパリへ移住しました。
そして、1849年パリで起こったコレラの流行を避けて、
「落穂拾い」が生まれたバルビゾンへ移住します。
そもそも、落穂拾いとはどういった作業でしょうか。
この作品が描かれた1857年頃、麦の穂を収穫した後に落ちている麦の穂は、旧約聖書の律法に従い、
貧しい農民や十分に働くことのできない老人に拾う権利があり、畑の持ち主がすべて回収することは戒められていました。
この慣習により、麦の収穫が終わると落穂を拾い集める人々の姿が至る所で見られました。
ミレーはそんな貧しい農民に着眼し、この作品のほかにも「種まく人」「晩鐘」等の作品を残しています。
その中でも代表的な作品である「落穂拾い」は、3人の貧しい農婦が腰を曲げて落穂を拾っている様子を
中心に、遠くには収穫された麦と畑の持ち主が馬に乗っている姿が相対的に描かれています。
一枚の絵画の中に素朴さと憂いが表現されている素晴らしい作品です。
「落穂拾い」は、慣用句としても使われています。意味は、「物事の本筋から外れた些細な事柄を拾い上げる。」といった意味です。
そんな些細な事柄の中にも、大きな収穫を得るチャンスはたくさん隠されています。
チャンスをつかむ「落穂拾い」は、商談スペースや応接室に最適な一枚です。
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