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今回はゴッホ「花咲く桃の木、モーヴの思い出」について記載してみます。
フィンセント・ファン・ゴッホは、18世紀の後半に活躍した著名な画家です。
ゴッホは、記憶や想像から絵を描き起こすことが不得意だったといわれています。そのためほとんどの作品は、彼が眼前に焼き付けながら描いたものです。しかしゴッホは目に映るものをありのまま描くことを良しとせず、人が抱く感情を絵画に込めていました。美しいものよりも、人の心に響くものを描こうとしていたのです。
「花咲く桃の木、モーヴの思い出」の構図はとても明快です。青い空とピンクの花、白い雲。爽やかさが一貫としていて清々しいですね。ゴッホがこの絵のモデルとなった風景を見て、純粋に感じた気持ちそのままが現れているように見えます。
その一端は、いっぱいに広がった桃の花の背面に雲が配置されている構図から伺えます。赤がかったピンクに白の色が溶け込み、より桃の花の鮮やかさが映えています。鮮やかなものを実直に鮮やかなまま描き切ろうする彼の意思を感じます。
人の心は複雑なもので絡み合っていますが、奥深くにあるのはとても単純で純粋なものです。純粋な気持ちで描かれたこの絵は、見る人の心にまっすぐ届くのではないでしょうか。
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