カンディンスキー「多彩なアンサンブル」

今回はカンディンスキー「多彩なアンサンブル」をご紹介します。

カンディンスキー「多彩なアンサンブル」

抽象絵画の創始者とされるワシリー・カンディンスキー。
モネの絵に心惹かれた彼はヨーロッパを回りながら風景画を中心に制作していましたが、1910年に最初の抽象画を手掛け、それ以降風景を多彩な色彩でとらえた作品を次々と発表しました。

1922年以降、線や幾何学的な柄を多く用いた作品を経て、1944年の死の直前まで創作の手を緩めませんでした。

カンディンスキーの抽象画の源泉として音楽があげられます。
音によって満たされた時間の流れであり、聞くものの精神を音によって導きながら、時間の広がりの中でその想像力を開放し、強い情動を起こさせる。カンディンスキーはこれが人間の生を豊かなものにする作用を持つという考えでした。

見るものの想像力をかきたてるカンディンスキーの作品。
今回ご紹介する「多彩なアンサンブル」もそのひとつ。

埋めつくされた丸い模様はモザイクやタイルの柄を見ているようなかわいらしく多彩な色彩。
カラフルな蛇や楽器にも見えるモチーフは一体何を表しているのか。

アンサンブルとはフランス語だと「一緒に」または「一揃い、全体」と言う意味。
数学用語で、集合。
熱力学用語で、同じ組成、体積、温度を持つ閉鎖系の集合体。
音楽用語で、「合奏」の意味。

タイトルとそれぞれ結ぶ付けると音符や楽器が踊りだし音が流れているようにも見えるし、なんだか細胞にも見えてくる。
想像力をかきたてられる作品ですね。

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