クロード・モネの睡蓮の庭の話です。
みなさんは本物のモネの睡蓮を見たことがありますか?
本物のモネの睡蓮を常設展示してある美術館といえば、芸術の街パリのオランジュリー美術館です。モネの他にも、セザンヌ、ルノワール、ピカソ、マティス、モディリアーニなど、印象派とポスト印象派の画家の作品が並びます。
オランジュリー美術館では、モネの睡蓮だけが展示してある専用展示室で、壁一面のパノラマで作品に包み込まれるような感覚になって楽しめるようになっています。
モネは「この部屋は、ここで過ごすものにとって、花咲く水槽の真ん中で安らかな瞑想を行うための隠れ家となるであろう。」と書き記しました。
絵画単体ではなく、その作品のある空間そのものがモネの作品になっているのですね。『睡蓮』は、対象物がはっきりと描かれておらず、揺れ動く「水面に映った光」を捉えています。
モネは「物」でなく「光」を捉えようとしたため、光の光線具合が変わるたび、次のカンバスに新しい絵を描くということを繰り返した結果、とても多作です。モネの絵を見るということは、とことん「眼」に映る一瞬の「光」を追い求めたモネ自身の眼に映った景色を、そのまま追体験できるのということではないでしょうか。モネの手で描かれた本物をいつか観に行きたいですね。
しかし、そんなに簡単にパリには行けません・・・。それでも、印刷ではなく絵の具で描かれた絵がいい!クレアネットでは肉筆複製画(模写)の販売を行っています。日本人画家が油絵の具を使って一枚一枚手描きで仕上げています。ゴッホの筆致を再現した《睡蓮》の複製画もありますよ。気になった方はチェックしてみてください。