絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます。
本日の絵画ブログでは、エゴン・シーレの《エディット・シーレの肖像》について書かせていただきます。
才能ある若き画家
エゴン・シーレは28歳の若さで生涯を終えた、オーストリア出身の画家です。
その人生は短くも情熱的で、「生と死」「エロス」をテーマに多くの作品を描き続けました。
先日のブログで書かせていただいたクリムトと同じ時代を過ごした画家で、
クリムトも「生と死」そして「エロス」をテーマに掲げており、作風は違ったものの共感する部分も多かったため、シーレはクリムトを尊敬していました。
そして、クリムトもシーレの才能を認めていました。
クリムトとは対照的な「生と死」
神話を元にした《ダナエ》はクリムトの《ダナエ》オマージュであったり、他にもクリムトを意識した作品が数多くみられます。
「生と死」を装飾的に美化したクリムトとは対照的に、シーレは「生と死」をグロテスクとも感じるほど生々しく描いています。
真っ白な背景に、ねじれた体が宙に浮いている、肉体というものを俯瞰で眺めているような人物画が数多く残されています。
そんなシーレの人物画に影響を受けていると思われるのが『ジョジョの奇妙な冒険』の作者である荒木飛呂彦先生です。
あのジョジョ立ちですね。
漫画家先生の手にかかれば、グロテスクなポーズもお洒落なポーズに見えてくるのが不思議です。
▲原寸大サイズ:180×110cm ハーグ市立美術館
そんな人物画を描いていたシーレも、妻であるエディットをモデルにした《エディット・シーレの肖像》はグロテスクさはなく、家のカーテンで作ったドレスを着て微笑んでいる妻を上品に描いています。
シーレの妻への愛情が伝わってきます。
エゴン・シーレの《エディット・シーレの肖像》のページは→こちら
============================
絵画販売ドットコム(複製画)油絵の模写・通販
TEL:06-4792-8281 FAX:06-4792-8291
============================