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今回は、フィンセント・ファン・ゴッホの『アザミの花』について書かせていただきます。
オーヴェール=シュル=オワーズで描いた『アザミの花』
『アザミの花』はオランダのポスト印象派の画家、フィンセント・ファン・ゴッホが自殺する約1ヶ月前に描かれた作品です。
ゴッホは1890年、オーヴェール=シュル=オワーズに、精神科のガジェ医師の治療を受けるため移り住みます。ゴッホは移り住んだオーヴェール=シュル=オワーズで、ガジェ医師の治療を受けながら約70点の作品を制作しました。
『アザミの花』もそのうちの1枚で、ガジェ医師の家でモチーフを見つけて描いた静物画です。
ゴッホの不安定な精神状態が表れている『アザミの花』
『アザミの花』は1890年6月16日または17日に描かれた作品です。その約1ヶ月後の1890年7月27日に、ゴッホは自分の胸にピストルを発泡して自殺します。その2日後にゴッホはこの世を去りました。
自殺する約1ヶ月前に描いていることから、『アザミの花』を描いた当時、ゴッホは精神的にかなり不安定な状態だったといえるでしょう。
作品の中で、アザミの葉が、元気な葉もあれば、黄色く枯れた葉も描かれていることもゴッホの精神状態が不安定だったことを表しているようです。
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