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今回は、ピエール・オーギュスト・ルノワールの『ぶらんこ』について書かせていただきます。
『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場』と同時期に描かれた『ぶらんこ』
今回ご紹介する『ぶらんこ』は、フランスの印象派を代表する画家ピエール・オーギュスト・ルノワールが1876年に描いた作品です。
ルノワールの代表作に『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場』という作品がありますが、『ぶらんこ』は『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場』と同時期に描かれた作品です。
ルノワールは当時、工房用のコテージを借りていて、その庭で、これらの作品を描きました。
コテージの庭で、ブランコに乗っている女性は『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場』にも描かれている、踊り子のジャンヌです。
ジャンヌはルノワールのお気に入りのモデルだったと言われています。
当時はあまり評価されなかった『ぶらんこ』
ルノワールの『ぶらんこ』は1877年の第3回印象派展に出品されましたが、当時のお客さんの反応は、あまり良いものではなく、悪評だったそうです。
それは、この作品でルノワールは光の変化を描くため、大きめの斑点状のやや荒いタッチで光を描写していることが、当時の表現方法にはなく、理解され難かったのだそうです。
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