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今回は、ポール・ゴーギャンの『ハムのある静物』について書かせていただきます。
ゴーギャンが描いた静物画『ハムのある静物』
今回ご紹介する『ハムのある静物』は、フランスのポスト印象派の画家ポール・ゴーギャンが1889年に描いた作品です。
ゴーギャンが描いた約20点の静物画の中で最も有名な作品です。
ゴーギャンは、同じくフランスの画家であったポール・セザンヌの影響を受けて静物画を描いたと言われています。
ゴーギャンは南フランスのアルルという街で、画家のゴッホと共同生活をしていましたが、ゴッホの耳切り事件をきっかけに、共同生活を解消し、再びフランス北西部のブルターニュに戻ります。
その戻ってきたブルターニュで『ハムのある静物』を描きました。
ゴーギャン自身の不安が表現された『ハムのある静物』
『ハムのある静物』の中央には皿にのった大きなハムが描かれていて、それを置いている机も描かれていますが、机の足はとても細く、まるで机が宙に浮いているようにも見えます。
どこか不安定なイメージを与える『ハムのある静物』は当時のゴーギャン自身の不安が表現されているのではないかとも言われています。
背景の明るいオレンジ色が食欲を誘う印象的な『ハムのある静物』は、レストランやバーに飾る一枚としてもオススメです。
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