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今回は、フィンセント・ファン・ゴッホの『パイプをくわえた自画像』について書かせていただきます。
ゴッホはなぜ自分の耳を切ったのか
今回ご紹介する『パイプをくわえた自画像』は、オランダのポスト印象派の画家で、「炎の画家」と呼ばれるほど情熱的なエピソードが残されている、フィンセント・ファン・ゴッホが1889年1月に描いた作品です。
『パイプをくわえた自画像』は、ゴッホが自身をモデルに描いた自画像ですが、描かれているゴッホの姿は、顔に包帯を巻き、パイプをくわえています。
なぜ、顔に包帯を巻き、パイプをくわえているのかというと、この絵を描く前の1888年、ゴッホは自分で自分の耳を切ったからです。
ゴッホは切った自分の耳を持って、ラシェルという売春婦に渡しに行ったと言われています。
なかなか衝撃的なエピソードですよね。
そして、この事件をきっかけにゴッホは精神疾患があるとして、精神病院に入院することになるのです。
ゴッホがなぜ、自分の耳を切ったのかということには様々な説がありますが、ゴッホが精神疾患を患っていたこと、当時共同生活をしていた画家のポール・ゴーギャンとのすれ違いによるストレスなどが原因ではないかとも言われています。
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