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今回は、ジャン=フランソワ・ミレーの『晩鐘』について書かせていただきます。
ミレーが2年かけて描いた『晩鐘』
今回ご紹介する『晩鐘』は、フランスの画家でバルビゾン派を代表するジャン=フランソワ・ミレーが1857年〜1859年に描いた作品です。
55.5cmx66cmのキャンバスに描かれた油彩画で、現在は、フランスのパリにある、オルセー美術館で所蔵されています。
農民画家と言われるミレーが描いた『晩鐘』には、神と祖先に感謝の祈りを捧げる、労働を終えた農家の夫婦が描かれています。
夫婦の足元には、ジャガイモのカゴが置かれています。
当時の貧しい人々は、ジャガイモを主食としていました。
実際に、『晩鐘』を描いた当時のミレーも、家族をかかえながら、その日の食べ物にも困るような生活をしていたのです。
そんなミレーは、2年もかけて『晩鐘』を完成させました。
貧しくても、清く正しく生きる農民の姿を作品として残したのです。
2年かけて描いた『晩鐘』は、家族を養うために売りに出されました。
売りに出されたミレーの『晩鐘』は、その後、国を代表する人気絵画となりました。
そこには、当時の権力者、ナポレオン三世が、関係していたそうですよ。
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