ゴッホが模写したミレーの『昼寝』

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、ジャン=フランソワ・ミレーの『昼寝』について書かせていただきます。

農村の何気ない一場面を切り取った『昼寝』

今回ご紹介する『昼寝』は、フランスの画家でバルビゾン派を代表するジャン=フランソワ・ミレーが1866年に描いた作品です。
29.2cm×41.9cmのキャンバスに描かれたパステル画で、現在はアメリカ合衆国のマサチューセッツ州ボストン市にあるボストン美術館で所蔵されています。

ミレーは、バルビゾン派の一翼を担う人物としても有名ですよね。
農業を行う人々の様子を細かく描写したミレーは、農民画家とも呼ばれています。
まるで、目の前でその情景が起こっているようにさえ感じる作風も、ミレーの特徴だと言えますね。
そんなミレーが描いた『昼寝』も、農村の何気ない一場面を切り取ったもので、農家の夫婦が収穫期の作業の合間に昼寝をして、休息をとっている姿が描かれています。
収穫物の山や、画面左下の鎌からも、さっきまで収穫を行っていた様子が読み取れますね。
収穫期の農民は、日の出から日没まで働くため、昼寝は必要不可欠だったのでしょう。

ミレーの作品は、心が穏やかになる絵画が多いです。
とても親しみやすく、見ているだけで、ほっこりした気持ちになりますよ。

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