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今回はモネ「サン=ドニ街、1878年6月30日の祝日」について記載してみます。
フランスの国旗の色である赤に白、青が双方の建物の窓から掲げられ、さらに多くの道行く人々が道なりに歩いているこの「サン=ドニ街、1878年6月30日の祝日」という長い題名となっており、フランスの祝日を祝う国民とサン=ドニ街を描いています。パリでは街中で集うことが禁止されていた時期があり、その禁止事項をとりはらうかのように大勢の人たちが集まり、国旗を持って盛り上がる姿がわかります。
実はこの6月30日の祝日はフランスパリの国民に当初絶大に歓迎された祝日だったのです。そのため、集う様子も描かれており、多くのフランスの旗が喜びの声を挙げています。旗を揺らしすぎて手元から離れてしまい空に舞っていく国旗もあるほどサン=ドニ街も盛り上がり方がわかります。モネは旗が好きで、その他の作品にも旗を描いています。旗好きのモネの気持ちと労働者の街であるサン=ドニ街の祝日の盛り上がる気持ちが重なり、大きな迫力ある一品と仕上がっています。
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