フェルメールの生まれたデルフトは、オランダ東インド会社の拠点のひとつとして
東方貿易が盛んとなり経済力をつけた、オランダ屈指の芸術都市でありました。
オランダでは、17世紀から市民に親しみやすい絵画が開拓されました。
そのオランダで当時活躍した画家の一人である、フェルメールですが、
実は、あまりその生涯は知られていません。
そのためか、30点余の作品しか残されていませんが、どれも珠玉ばかり
だと言われています。
このデルフトの眺望は、デルフトの街並みを南側から見た風景で、
暗く描かれた建物の中に、日に照らされ黄色く輝くような屋根が
美しく際立っています。