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今回はモネ「サン シメオン農場への道」について記載してみます。
東京にある国立西洋美術館に所蔵されているモネの初期の作品でもある「サン シメオン農場への道」、または「並木道」と称される作品は、モネが若かりし頃に、友人のバジールや恩師のブーダンと一緒に訪れた、サン シメオン農場近くにある街道がモチーフになっていて、木々の隙間から見え隠れしている陽光と木の影が、農場沿いにある小道に巧みに映し出されています。特に、その農道に反映している光と影の対比の描写は素晴らしく、まだ若干二十歳になって間もないモネですが、すでにその類稀な才能を発揮し始めていた事が窺えます。
絵画全体の配色は、やや暗めの色調で統一され、少々粗雑なタッチで描かれていて、恐らくまだモネが印象派画家特有の表現手法を確立していなかったであろうと言う事が分かりますが、作品の中の背景に描かれた空の鮮やかな色彩や、躍動感のあるタッチで描かれた雲に、後に生まれる印象主義の特徴的な表現技巧に繋がるものを感じ、若くしてモネの眠っている才能を引き起こしたこの作品は、リラックス出来る寝室やリビングルームなどに飾って眺めて見るのに適しているでしょう。
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