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今回はモネ「睡蓮の橋にかかる橋」について記載してみます。
広大なカンヴァスに壁画のように描かれた晩年の睡蓮の作品のいくつかは水面に浮かぶ睡蓮の形とその反映を抽象的に表現したものです。しかし「睡蓮の橋にかかる橋」は、画面中央を横切ってかけられた日本の太鼓橋の存在によって現実社会にしっかりと根ざしています。全体を統合する橋の曲線がなければ奔出する緑、青、金の色彩は抽象と認識されていたでしょう。
橋の部分にモネ特有のドライな塗りの表面を見る事ができます。あらかじめ塗った絵の具が乾いた後のカンヴァスにたっぷりと絵の具を乗せた筆を引きずり、その結果時間をかけて豊かな質感でおおわれた表面が出来上がりカンヴァスに落ちる光を引き寄せます。厚塗りの硬い絵の具は堅固な橋の構造を模していて明確な形の無い植物やつかの間の光と明確に対象をなしています。
深い影の薄暗がりの振動する中ですぐには見出せませんがモネの署名と年記があります。個々の花を描くのにも使われている赤色が署名に用いられています。
風景画はどなたにでも好まれる作品であり、特にモネは光り輝く明るい色彩で彩られていますので、学校の卒業、合格記念や昇進祝いの贈りものとしても大変喜ばれます。
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