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今回はピサロ「ルーアンの朝」について記載してみます。
ピサロは豊かな色彩を用い大胆に筆触を残す描写法や、温柔な表現によって農村風景等を描き、印象派を代表する画家として、非常に高く評価されています。
初期は主にパリ郊外で屋外制作を行い、仲間と新しい表現を追究しながら、のどかな自然の風景を描きました。
中盤に入ると新たな題材を取り入れ、パリをはじめとした都市生活の様子を好んで描くようになります。
モネやルノワールなどの他の印象派の画家よりも10歳以上も年上であったピサロは、温厚な人物だったため、他の画家たちにとても信頼されていました。
ピサロの温厚な性格が、この「ルーアンの朝」にもよくあらわれています。
ルーアンの魅力はゆったりと流れるセーヌ川に沿った、歴史を抱えた建物や街並みです。
ピサロもルーアンに滞在した折には、港の風景に魅せられ、連作を描くことに没頭しました。
蒸気船の煙や新しく建設された鉄橋など、産業の発展に伴い変容する港の様子は、
ピサロにとって刺激に満ちた新しいモチーフとなったのです。
「ルーアンの朝」を見つめていると、町の活気や船の汽笛が聞こえてきそうです。
印象的で柔らかな風合いを持った「ルーアンの朝」は、どのようなお部屋に飾っていただいてもしっくりとくる作品です。
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