スーラ「グラヴリーヌの運河、夕暮れ」

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。
今回はスーラ「グラヴリーヌの運河、夕暮れ」について記載してみます。

「グラヴリーヌの運河、夕暮れ」ジョルジュ・スーラは、1859年パリの裕福な家庭の息子として生まれました。
1884年には、生涯の大作で代表作でもある、「グランド・ジャット島の日曜日の午後」を制作しています。
グランド・ジャット島に集まる50人もの人々を点描で描きあげ、「新印象派」という名称が生まれました。
ですが残念ながら31歳の若さでスーラは逝ってしまったため、彼の残した作品の数は多くありません。
そんなスーラの作品の中の一枚が「グラヴリーヌの運河、夕暮れ」です。

この作品はスーラが亡くなる一年前に描かれた作品です。
霧のかかる波止場に、一つ一つの色彩点が、スーラ独特の細かい技法により描かれています。
落ち着いた色使いと点描表現による細かな色の変化が、書かれた空や川に独特の深みを与えています。

静寂で穏やかな、運河の夕暮れを美しく描いている作品です。

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