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今回は「モンパルナスの貧乏な貴公子」モディリアーニについて記載してみます。
モディリアーニはユダヤ系イタリア人で、20世紀前半、パリのモンマルトルやモンパルナスに集まり、ボヘミアン的な生活をしていた画家たちを指す『エコール・ド・パリ』の代表的な画家の一人です。
モディリアーニは幼少の頃より絵画制作に携わり、1906年にパリに移住してから本格的な制作活動を始めます。彼はアフリカ美術の影響で彫刻作品を制作しサロン等に出品しますが、生来虚弱体質であったことや幼き日に肺結核を患ったこと、そして内向的な性格が災いして健康を害し、彼は彫刻制作をあきらめてしまいます。
その後モディリアーニは、著名な画商ポール・ギョームや画家マックス・ジャコブらのすすめで絵画制作を再開するのですが、酒に溺れた生活態度を続け、1920年、36歳で泥酔と持病により肺炎を起こしこの世を去ります。彼の劇的な人生は天性の美貌とともに伝説化され、「モンパルナスの貧乏な貴公子」と称されるようになります。
モディリアーニの人生は映画化されましたが、その主演俳優ジェラール･フィリップが、モディリアーニと同じ36歳でこの世を去ってしまったのは、何かの因縁を感じずにはいられません。
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