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今回はエドヴァルド・ムンクの「叫び」についてご紹介します。
エドヴァルド・ムンクは1863年に生誕したノルウェーの画家で、80歳で亡くなるまで作品を描き続けていました。
遺言によりムンクの死後、彼が所有していた作品はすべてオスロ市に寄贈されています。
多くの作品は現在、オスロ市立ムンク美術館にあり、『叫び』もその中の一つです。
「ムンクの叫び」の別称でも有名なこの作品、1893年に制作された油彩画のほかパステル画・リトグラフ・テンペラ画で同じ題名・構図で描かれています。
この作品はムンクの作品の中で最も著名な作品で、「生命のフリーズ」と呼ばれる、「愛」と「死」、そして愛と死がもたらす「不安」をテーマとして描いたシリーズの中の一作品です。
そのテーマ通り、血のように赤く染まった夕焼けの空、渦巻くように描かれたフィヨルドの水面、橋の遠近法を強調した構図は、見る人の感情を不安定にさせながらも惹きつける魅力があります。
この絵はムンクが幻覚に襲われた時の体験を基にしており、デフォルメされて描かれた画面の中央の人物が叫んでいるかのように見えますが、実際は「自然の中から湧き上がる、果てしない叫び」を聞き、それに耐えかねて耳を塞いでいる様子を描いています。
見ていて何だか胸が苦しくなるような、落ち着かない気持ちになってしまいますが、何故か目を離せないこの作品。
表現主義的な作品を多く描いたムンクの代表作に魅了されてみませんか。
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