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今回はピサロの「夜のモンマルトル通り」についてお話したいと思います。
村や農民の生活に主題を置いてきたピサロでしたが、慢性の眼病を患い、紫外線の強い戸外に出て描くことを控えねばならなくなったため、都市風景を描こうと決心した作品の一つです。
「モンマルトル通り」とは、パリの道具屋街となっており、
ナイフや鍋・飴ランプ・食器を始め、料理・製菓道具を扱う料理・製菓の調理器具が豊富に揃っています。
大阪でいう道具屋筋のような場所です。
道具だけでなくレストランやカフェもあり、通りでは若い男性が二人、
アコーデオンを弾きながらシャンソンを歌っているなど、華やかな光景も見えます。
20世紀初頭に若い画家たちが集まった、バトー・ラヴォワールというアトリエ跡や
エイメの小説に出てくる、「壁抜け男」の像など、様々なアート作品に触れることができる
画家の表現の場所でもあったようです。
あまり戸外に出られなくなっていたとしても、少しでも多くのアートや作品に触れ、
このような職人の集まる場所で感性を磨き、夜の幻想的な灯りを表現したのでは、と思われます。
→ピサロの「夜のモンマルトル通り」はコチラ
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